ここは『ジェイクの便利屋』。
なんでも引き受ける便利屋だ。
「なんでも引き受けるけど、法に触れる物は引き受けないぜ!」がモットーである。
ここの便利屋は、従業員がいない。
創業者のジェイク1人で運営しているのだ。
そもそも従業員を雇うような余裕がないだけなのだが。
ジリリリリリ♪
「はい!ジェイクの便利屋です!」
元気に電話に出るジェイクだったが-----
「はい。池に鼻がとがったモンスターが風船で浮揚していて、そのモンスターの駆除をしてほしいとの事ですか。
わかりました。一旦その池に向かいます。
ただ、どうするかは現場に着いてからじゃないと、何とも言えませんので・・・
はい、バロア池ですね。今から向かいます!」
ジェイクはそう言って電話を切った。
『バロア池に、鼻がとがったモンスターが風船で浮遊している。駆除してくれ』という依頼だった。
「ずいぶんと変わった依頼だな・・・」
電話の依頼人が指定したバロア池は、ジェイクの便利屋から車で1時間弱かかる距離にあった。
到着直前に、中年男性が呼び止めてきた。
「便利屋のジェイクさんだね?」
ジェイクは車を止め、「はい!ジェイクの便利屋です!」と答えた。
「待ってたよ!さっそく依頼の説明をしよう」
バロア池は、もともとは自然が豊かで野生動物が住むような、とても美しい場所であった。
しかし、モンスターが出入りするようになり、野生動物は姿を消した。
さらに出入りするモンスターも変わっていき、今では鼻がとがったモンスターが風船で浮遊するようになった。
今では野生動物どころか人間も来なくなってしまっている。
そして現在は、鼻がとがったモンスターがのさばっているため、他のモンスターも来なくなっている。
以前のような自然豊かで野生動物が住むような場所に戻すのは無理だが、
池を改善するために、のさばっている鼻がとがったモンスターを駆除してほしい。
・・・依頼をまとめれば、こんな感じであった。
「その鼻がとがったモンスター駆除の方法は、どうすれば?」
ジェイクが聞くと、
「駆除方法は任せるよ」
とだけ、返ってきたのだった。
「任せるって・・・」
モンスター駆除は引き受けたものの、余計な殺生はしたくない。
いや、駆除には殺生が必要な部分もあるかもしれないが。
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