ジェイクが装着している風船は2個。
これには理由があった。
単に大きな風船の浮力で浮くには、風船の数が多くても少なくてもダメで、
ちょうどいい数として、2個にしてある。
また、鼻のとがったモンスターは小柄で、ジェイクと同等の風船1個だけだった。
これは単に1個でじゅうぶんに浮遊できるからである。
まずはモンスターの風船は割らない。
泳ぐように手をかいて、空中での動きに慣れる事が最優先だ。
しかしモンスター側には、そんな人間側の都合は無関係で----
「うわっ!」
モンスター側が突っ込んできたのだ。
ジェイクは慌てて両手をバタつかせ、少し高めの場所に避難した。
しかしそこへ、また別のモンスターが近づいてきた。
今度はさらに高い場所へと避難する。
「とりあえず今は、よけるのを最優先するか・・・」
上空へ逃げつつ、自分より低い場所にいるモンスターの風船を割り始めた。
パーン!と派手な音がする。
「・・・やっぱり風船が割れる音って激しい音だな・・・」
しかし風船を割られたモンスター側も、割られたらそのまま落下するのではなかった。
ふわっ!という音と共に、パラシュートが開き、ゆっくりと降下していったのだ。
「風船が割られたときの対策をしていたのか、こいつら・・・?」
そのパラシュート降下のモンスターを気に留めず、ジェイクは他のモンスターの風船を割り始めたのだが、
直後、彼が驚く事になろうとは思わなかった。
パラシュートで降下したモンスターは、池の横の地面に着地すると、新たに風船を膨らませ始めたのだ。
そして風船を膨らまし終えると、再度空中に浮き始めた。
「風船を割ったら、その後パラシュートも割る必要もあるのか・・・」
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