モンスターの風船を割り、さらにパラシュートを割ると、

モンスターは驚いた顔をして下の池に落下した。

そして落ちたモンスターは、池の大きな魚が食べるのだが-----

「あの魚はモンスターを丸のみするのか。身体噛んだりするような残酷な光景を目にしなくて済むな・・・」

ジェイクがつぶやいた。

さすがに何でも屋の彼でも、残酷な光景は見たくないのだ。


やがてジェイクは、空中での移動に慣れ、次々とモンスターの風船とパラシュートを割っていった。

パラシュートを広げたまま、池に効果して水面に沈んでいったモンスターも、

パラシュートを割られた状態と同様に、大きな魚に食われていく。

「ずいぶんと食欲旺盛な魚だな・・・。いや、もしかしたら、1匹だけじゃなく複数いるのかもな」



バシュッ!

パラシュートを割る音がした。

「よし、これが最後の1匹だ!」

ジェイクが声をあげ、池に落下したモンスターを見送った。

スーッと音をたて、ジェイクは池の横の陸に降り立った。


拍手と共に、「お見事!」という声がした。

ジェイクは驚いて声の方向を見ると、そこには依頼人の男がいた。



「いやあ、モンスターと同様に風船で浮いて、池に落として駆除は、思いつかなかったよ」

依頼人は感心しながらそう言った。

「駆除依頼とはいえ、余計な殺生はしたくなかったんで、池に落として魚に食ってもらうという方法にしたんです」

「そうかそうか。君に依頼してよかったな」



「ところで報酬の件だけど・・・」

依頼人が言うと、ジェイクは伝票を差し出した。

「ふむ。依頼料、交通費(バロア池までの車のガソリン代)と・・・」

「あとは他にかかった経費です。風船とヘリウムガスと、着替えのオーバーオールとヘルメットです」

「そうか。じゃあ、その金額を、『ジェイクの便利屋』の口座に振り込んでおくよ」

「はい!ありがとうございます」


「あとそれから・・・これでお茶でも飲みたまえ」

依頼人は茶色い小袋をジェイクに差し出した

「わあ、ありがとうございます」


追加でチップをもらったぞ♪

ウキウキで自分の車に戻ったジェイクは、小袋を開けてみた。

-----中にはお茶の会社の商品券が入ってた。

「確かに、これでお茶でも飲めるよな」


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