バロア池のモンスター駆除を引き受けた数日後の事。
『ジェイクの便利屋』に、電話がかかってきた。
新たな依頼か、もしくは問い合わせか、と思いつつジェイクが電話にでると-----
電話の主は、先日バロア池でモンスター駆除を依頼した者だった。
「すまんね。またモンスターが現れたんだ。先日のような駆除してくれないかな」
ま・・・まあ、一旦駆除しても再度同じ生物が現れるってのは、よくある事だからな-----
そう思いながらジェイクは車でバロア池に向かった。
バロア池は、確かに今日もモンスターがいた。
先日より多い人数で、そして動きもやや早くなっている。
「動きが少し早くなってるな・・・もしかしたら駆除されるごとにパワーアップするとか・・・?」
「・・・ま、依頼された事もあるし、今回もモンスター退治といきますか」
ジェイクは今回は、あらかじめオーバーオール姿になっていた。
そして車には大きな風船とヘリウムガスボンベを積んである。
前回同様に、風船で池の上を飛ぶ準備をしているジェイクだったが、
彼の目の前に、思わぬ者が現れた。
「やっぱりいたのか」
そこにはジェイクと同業者の『便利屋』の男がいた。
「レアン!?」
ジェイクは驚いてそう言ってしまった。
「なんだよ、そんなに驚く事か?」
まさか驚かれると思ってなかったので、レアンの方も驚いてしまったのだが・・・
「いや、依頼の時に、他の便利屋が来るとは聞いてなかったからな」
「いや、オレは依頼を受けて来たんじゃないんだ。単に見物に来ただけだ」
「見物・・・」
「依頼はオレの所にも来たんだ。でもな、断ったんだ」
「断った!?なんで?」
「バロア池にいるあのモンスターは、駆除してもまた現れるタイプだからな」
「・・・」
ジェイクは黙ってしまった。
その様子にレアンは「どうした?」聞いた。
「いや実は・・・」
「ん?まさか、あのモンスターは駆除してもまた現れるタイプだと知らなかったとか?」
ジェイクは黙って首を縦に振った。
「単に依頼引き受けただけなんだ・・・」
少々力が抜けた様子でジェイクが言ったのだが、そんな様子を見たレアンが、
「ジェイクらしいぜ!」
と笑って言ったのだった。
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