(物語に入る前に説明:オプションで設定変更の部分を題材にした小説です)


ハイカラシティ広場には、今日もたくさんのインクリングの若者が集まっていた。

「今日も暑いなー・・・」

そうつぶやき、大判のハンドタオルで汗を拭くインクリングの少年がいた。

やがて彼は、広場の隅にあるベンチに腰をかけた。

「この後どうしようかなー。 一旦ブイヤベースでウインドウショッピングして、またナワバリバトルへ行こうかな・・・」

ボーっとしている少年の所に、1人のインクリングの少女が現れた。

「あらエイキじゃない! 久しぶり!」

「・・・ん・・・?」

名前を呼ばれ、少年はその少女の方を向いた。

「あなたエイキよね?」

「そうだけど・・・」

「久しぶりねえ!」

しかしエイキは、その少女には見覚えがなかった。

なので、「久しぶりって・・・。 すみませんもしかしたら以前に会ったのを覚えてないかもしれないです・・・」

と、丁寧な言葉で返してしまった。

すると少女は、片手で口を押さえて笑いながら「そうよねえ 。あたし、ずいぶん変わったんだもの。 急に言われても驚くだけよねえ」と言った。


「横座っていい?」

「え? あ、どうぞ」

少女はエイキの横に座ると、手にしている大判のハンドタオルを見て言った。

「相変わらず汗っかきねえ」

「相変わらずって、以前からオレの事知ってたのかい?」

「そうねえ・・・。 あたしがここに初めて来た日が、エイキとの初対面だったわ」

少女がそう言うと、エイキはますますわからなくなった。 この少女に全く身に覚えがないのだ。

----誰、この人・・・?

----その前に名前は・・・?


「あの・・・心当たりなくて・・・ごめん。 名前聞きたいんだけど」

「そうね。 名前言ってなかったわ。 イリアよ」

「イリア・・・」

その名前を聞き、エイキは驚きのあまり手にしているハンドタオルを落としてしまった。 心当たりのある者がいたのだ。

「おい・・・! 本当にイリアか!?」

「そうよイリアよ。 あたし、ずいぶん変わったでしょ」

「変わり過ぎだぞ、おい!」

エイキは驚いた顔のまま固まってしまった。

確かにイリアという名前の心当たりのある人がいる。

しかし久しぶりに会った時には、ずいぶん変わっていたのだ。


久しぶりに会った友達との再会に、あれこれと話をしていたが、やがてイリアはこう言った。

「ハイカラシティは以前から毎日のように来てるのよ。 でも、あたしだと気付かない人が多くて。 ・・・ああ、エイキもだったわね」

「そりゃ、そんなに変わったら気付かないよ」

「やっぱり?」


「あたし、今日はこの後ガチヤグラに行くの。 ガチマッチのウデマエがまだCなのよね・・・」

「オレもまだC+だよ。 あまり安定しなくて、いつCになるか、わからない状態なんだ」

「お互いかんばろうね。 じゃあね」

そう言ってイリアは、パタパタと頭部のゲソをはためかせながら、バトル会場の方へ走り去っていった。


「あー・・・それにしても」

エイキがイリアの後ろ姿を見てつぶやいた。

「なんだよ。 夢でも見てるのか、オレ・・・」

彼はそう言いながら、前かがみになり、落としたハンドタオルを拾い上げ、パタパタ振ってと汚れを払うと、顔を拭き始めた。

そこに、「よっ!」と言って声をかける者がいた。

無言でエイキは声の方に向いた。 そこにはよく一緒にナワバリバトルに行くインクリングの少年がいた。

「エイキお前、ずいぶんカワイイ子と話してたじゃないか。 彼女か?」

「いや・・・イリアは彼女じゃないんだ」

「へえ、イリアって言うんだ。 今度会ったら話かけてみるか。 俺と仲良くなっても文句言うなよ?」

「別に文句言わんぞ」

「おい、いいのか? ずいぶんカワイイ子じゃないか」

「構わんぞ。 あいつ、もと男だぞ」


<おわり>


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オプションの設定変更で、キャラの目の色・肌の色・性別をいつでも変える事ができます。

管理人Ruiも、時折マイキャラをボーイに変えて楽しんだりしています。


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