“謎のMii軍団”の正体が、選考戦敗退のMiiだったという真相を知ったMiiファイターの3人。
彼らは脱力した様子で選手寮へ戻っていった。
「まさか選考戦敗退のMiiだったとは、思ってなかったわ・・・」
「名前に“謎の”が着いてるから、なんかダークな組織かと思ってたよ・・・」
「それ以前に、二次募集があった事自体、知らなかったからなあ・・・」
そして、彼らが最も考えていた事は、これであった。
「“謎のMii軍団”の中には見た事があった気がする顔がいると思ったら、
選考戦で会ってたのか・・・。そりゃ見た事あって当たり前だよね」
場所は変わってバトルステージの場所。
本日開催ののバトルが終了し、スタッフによるバトルステージや観客席の片付けが終わると、
スタッフ用出入口から、たくさんの人々が出てきた。
その中には大勢のMii種族がいた。“謎のMii軍団”が黒いスーツを脱いだ私服姿なのである。
場所は戻り、再び選手寮。
今もあれこれと“謎のMii軍団”の話しているMiiファイター達。
『Miiファイター選考戦で敗退した者に、“謎のMii軍団”としてバトルに登場する者を募集する』
『ファイターとして参加したかったという理由により、募集に応じず帰国する者も多数いた』
という事ではあるのだが・・・
そこで素朴な疑問が湧き始めた。
「よく情報漏れしなかったよな。確かに企業秘密のような物だけどさ。この手の話は多少は漏洩するもんだぜ」
そう言ったのはイサムだった。
「私達でさえも、さっき初めて二次募集があったのを聞いたのよねえ・・・」
「敗退したり失格になったりした腹いせに、こういった企業秘密のような話をバラす奴が出てきても、おかしくないのにな」
選考戦前に装備品に細工をしたのが発覚し、失格になった者も、結構いたのだ。
「まさかとは思うけどさ・・・」
そう切り出したのはコンラッドだった。
「オレも考えたんだけど、もしかしたら同じ事かもな」
イサムが言った。
「うん・・・私も・・・同じ事思ったのかも・・・」
“謎のMii軍団”の正体は、選考戦敗退の者だったというの事の記憶を、
帰国したMiiから消したのではないか、という事である。
このスマブラバトル開催する世界を造ったのは、マスターハンドとクレイジーハンドの2人の力によるものである。
なので、この世界を維持するには、バトルの無関係者となった者の記憶を消すなりして、情報の漏洩を防止していたのではないのかと-----
その仮説に対し、一瞬「まさか」とは思ったものの、
あまりの情報漏れのしなさぶりに、「可能性としては、ありそう・・・」という結論になった。
「もしかしたら我々も、今回のスマブラバトルイベントが終了して帰国したら、今日見た事の記憶は消えるのかな・・・」
それから数日後-----
この日はミセラが『百人組み手』をする日であった。
バトルステージに現れた“謎のMii軍団”を、強攻撃で吹っ飛ばしていく。
彼女は、現れた大勢の“謎のMii”を見て、つぶやいた。
「それにしても、この“謎のMii軍団”って、見た事があるような気がする顔がいるのよね。どうしてかしら・・・」と。
“謎のMii軍団”の正体の件の記憶を消されたのかは、真相はマスターハンドのみ知る。
その後、Miiファイター達が再度“謎のMii軍団”の正体を探ろうとする事はなかった。
<終わり>
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