場所はスマブラバトルイベント運営事務所。
そこで、何通かの手紙がシュレッダーにかけられていた。
その手紙とは、スマブラファイターへの招待状の予備であった。
そしてバトルイベント期間中に新たに招待するファイターへの招待状は、また別に用意するのだ。
「ファイター招待状は、数通の予備を用意した方がいいんじゃないかと言ってた配達員がいてな」
マスターハンドが言った。
「配達中の手紙がファイター招待状だと知った部外者が奪いに来る可能性もあるから、という事で。
もちろん、あれはあくまで招待状であって、あの手紙を所有してる事がスマブラの参戦資格ではないんだがな。
しかしそれを勘違いしている奴が、かなり多くいるんだよな・・・」
シュレッダーに飲み込まれていく予備の招待状を見ながら彼は言った。
「そういえば、Miiファイター選考戦で、格闘のイサムが同じ勘違いしてたな。
タカに選考戦優勝者の証の手紙を奪われて、『ファイター失格ですよね・・・』って言って辞退しようとしてたよな・・・」
マスターハンドは予備の招待状を全部シュレッダーに入ったのを確認すると、
「これもシュレッダーにかけてくれ」と、1通の手紙を差し出した。
その手紙は、招待状と同じ外装の手紙で、スマブラマークの封蝋が割れていて、開封済みなのが一目でわかるものだった。
そして、手紙自体がかなりボロボロになっていて、あちこちに折り目がついてあった。
「これは・・・?」と、手紙を受け取ながら事務員が言った。
「一旦イサムの手に渡った手紙だ」
「あの時の!」
「成り済まし計画をした犯人が捕まった時に、こっちの方に返却という形で戻ってきたのだが・・・」
「現在は別の手紙がイサム本人の手にあるから、あっても仕方ないですよね」
「そういう事だ」
事務員は「わかりました」と言って、手紙をシュレッダーにかけはじめた。
スマブラのマークがついた封蝋付きの手紙は、
ファイターへの招待状、隠れファイターへの招待状、
そして追加で招待する新規参戦ファイターへの招待状、
さらにはMiiファイター選考戦の優勝の証の手紙、と、
受け取る側により内容が違っているが、
いずれの手紙も、マスターハンドによる、戦いへの気持ちが込められているのである。
<終わり>
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