カウンタ23456を踏んだカラコレスさんのリクエストです。

またカウンタ不調で2人踏みました(汗)

リクエスト者主人公小説・・・何作目だろ。

タイトルは『童心』です。


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ある秋の日のことだった。

場所はスマデラのバトルイベントが開催されている場所からちょっと離れた場所にある

とある食料品店。

この店は、スマデラ選手寮からよく注文が来る店でもあった。

ここに、バイトとして働いている少年がいた。彼の名前はカラコレス。

しかし彼は、スマデラ選手寮に納品や配達には行った事がなかった。

別に、店の主人がカラコレスに行かせないという事ではなかった。

理由は簡単である。カラコレスは免許を持ってないからだ。

スマデラ選手寮は、選手だけでも25人いる。

しかも、選手の中には大食いが数名いる。なので、車でないと受注量を運べない。

そういう理由による物だった。

「はー・・・免許欲しいな・・・」

カラコレスがつぶやいた。


「おいカラコレス」

店の責任者(以下店長と表記)が言った。

「何ですか?」

「今からスマデラ選手寮に行って来てくれ」

「何か注文ですか?」

「いや、注文じゃない。それに自転車だと運べる量も しれてるだろう」

「?」

「伝票にサイン(署名)をもらってきてくれ」

と、店長はカラコレスに伝票の束を渡した。

受け取った伝票の重さにカラコレスは驚いた。その反応に店長が笑う。

「わはは!あそこは人数が多いから、毎回注文量が多いんで、伝票の量もその分多いんだよ。

 伝票のサインは、スマデラバトルの主催者からもらえよ」

「主催者・・・マスターハンドですか?」

「そうだ」

「はい」

うわあ・・・マスターハンドに会える・・・もしかしたら選手にも会えるかも・・・サインもらおうかな・・・。

「スマデラ選手寮の用事が終わったら、この本の配送もお願いな」

「本の配送?」

この店は食料店で、本は扱っていないのだが・・・・

カラコレスは伝票と共に、1冊の絵本を手渡された。

絵本は新品ではなく、何度も読んだ形跡があり、少々ボロボロだった。

「昨日来た子供連れのお客さんが忘れていった物なんだよ。さっき電話があって、

 今日もって行くって返事したんだ。ついでに頼むよ」

「・・・・あ、はい。行って来ます」


場所は変わってスマデラ選手達がバトルイベント期間中、寝泊りする施設『スマデラ選手寮』。

本日はバトルはオフ(休み)である。選手の大半が出かけていたりバイトに行ってたりしていたので、

選手寮の中は、人が少なかった。

ピンポーン♪

選手寮の中でインターホンの音が響いた。言うまでもなく音の主はカラコレスである。

しかし、しばらく待ってもインターホンへの反応はなかった。

「留守かな・・・」

再びインターホンを鳴らし、しばらく待ってみたが、反応はなかった。

「留守かな。今日はバトルがオフなんだから、誰か1人は居ると思ったんだけどなあ・・・」

あとでまた来よう。そう思ったカラコレスは、自転車にまたがった。

その後インターホンから「はい」と、声がした。

反応遅っ!それとも、中に居る人みんなが『誰かが出るだろう』と思ってたのかな?

カラコレスは、あわてて自転車から降りた。

「あ、食料品店○○です。伝票にサインを頂きたいのですが」

「はい、少々お待ち下さい」

インターホンの声は、女性の声だった。

しばらくして、インターホン横のドアが少し開いた。人1人が やっと通れる幅だった。

カラコレスはそこから入った。直後、ドアが閉まった。

「ずいぶん厳重にしてるんだな・・・」

そうつぶやきなから寮の入口に、カラコレスが近づいて行った時、目の前に背の高い女性が現れた。

「ごめんなさいね、ずいぶん もどかしい応対で。こうでもしないと、隙あらば入ってくるファンとかもいたりするのよ。

 食料品店○○さんね。いつもと違う人なのね。アルバイトの方かしら?」

「あ。はい、そうです」

女性はクスっと笑った。

「今、マスター(マスターハンド)が留守なの。中の食堂で待ってて下さらないかしら?伝票のサインって急ぎの物?」

「いや、急がないです」

「じゃ、寮の食堂で待ってくださいね。案内するわね」

女性が寮の中に入っていき、カラコレスもそれに着いて行く。

寮に入ると、選手の1人に会った。プリンである。

「サムスしゃん。その人誰でしゅか?」

「ああ、いつもの食料品店の業者の人よ」

この背の高い女性は、サムスだったのか!

サムスといえばフル装備の状態しか知らないカラコレスは驚いた。


「ここで待っててくださいね。今、マスターを呼びますので。」

「あ。どうも・・・」

食堂の隅のイスに、カラコレスは座った。そして伝票を机に置き、

食堂の中を見回した。

「さすがスポーツイベントの寮だけあるなあ。クーラーがないなあ」

選手寮には冷暖房設備がないのだ。これは選手が いろんな気候の国から来てるので

暑さ・寒さの基準が各人ごとに違う為である。また、選手の身体の事を考えての事でもあった。

季節は既に秋といっても、まだまだ残暑が厳しい。

「それにしても・・・・暑っ・・・」

カラコレスは服の胸の部分を掴んで前後に揺らし、パタパタとあおいだ。

直後突然、彼の右側から吹雪が吹いてきた。

「うわ!何だ!?」

突然の事に、カラコレスは驚いて吹雪が吹いてきている方を向いた。

「えへへへ♪」

そこにいたのはスマデラ選手の1人のポポだった。手から吹雪を発生し、カラコレスに向けている。

「いや、暑いって言ってたんで、ブリザードを・・・」

「気持ちはありがたいけどね」

苦笑しながらカラコレスは言った。

「逆に寒い時は、クッパに火を吹いてもらうとか」

「両極端だな・・・」

「暑いからこそクッパに火を吹いてもらうとかマリオ兄弟にファイアボールを放ってもらうとか?」

笑いながら冗談を言うポポだったが、突然「あ」と言ってカラコレスの座っている横のイス指した。

そこには、この後届ける絵本を置いてある。手提げの紙袋に入れているのだが、置いてるときに

紙袋の口が開いた状態になって中が見えてしまっているのだ。

「あーこれ、僕の小さい頃によく読んだ本と同じだ」

「ああ、この本はこのあと届ける本なんだよ」

「ねえ、ちょっとでいいから見せてよ」

「いいよ」

カラコレスは紙袋から絵本を取り出し、ポポに手渡した。

「懐かしいなあ。小さい頃、よく読んでたんだよ。ナナと一緒にね」

そう言ってポポは一通り絵本を読むと「ありがとう」と言ってカラコレスに返した。

そしてポポは、走って食堂を出て行った。


「それにしても・・・マスターハンドは どこに行ったのかな」

イスの上でカラコレスが伸びをしていると、背後から「すみませんねえ、お待たせしてて」と

声がした。

カラコレスは驚いてイスに座りなおした。

声の主はマスターハンドではなかった。

真っ黒で平べったい人、Mr.ゲーム&ウォッチだった(以下Mr.は省きます)。

彼の手にはお盆に乗せたお茶があった。

「あ。お構いなく」

カラコレスが言った。

「粗茶ですが」

「あ、どーも」

と、カラコレスは出されたお茶をさっそく飲み始めた。

「あちっ☆」

「冷たいのがよかったかな?」

「いえいえ、あわてて飲んだので・・・」

「それならいいのですが・・・」

苦笑しながらゲーム&ウォッチが答えた。

直後、さっきのポポと同様に、カラコレスの横の紙袋を見て「あ。」と言った。

それに気付いたカラコレスが「この本がどうかしましたか?」と聞いた。

「あ・・・いや・・・その本、オイラが小さい頃読んだ物と同じ物なんだ・・・正確には

 読んだというより、正確には読んでもらったのを聞いたのですが」

「この本は、この後お客さんの家に届ける物なんですよ」

「見せてもらえますか?」

「いいですよ」

ゲーム&ウォッチはカラコレスから絵本を受け取ると、イスに座って読み始めた。

「懐かしいなあ・・・小さい頃、寝る時に御袋に読んでもらってたんだよ・・・」

「そうなんですかあ・・・」

「読んでもらってる途中で、いつも寝てしまうんだ」

「よくある話ですね」

「だから・・・この物語の結末は今回初めて見るんだよ」

「へえ・・・」

ぱふっ、と音を立て、絵本を閉じ、ゲーム&ウォッチはカラコレスに本を返した。

「ありがとう。あの物語の結末って、ああなってたんだね。知らなかったよ」

「そういえば、小さい頃って寝る時に物語を読んでもらうって事は よくあることだけど、

 たいていは物語の途中で寝てしまいますからねえ」

「まさか大人になってから物語の結末を知るとは思わなかったな。・・・・あ。

 お茶冷めないうちにどうぞ」

「あ、はい、いただきます」


「待たせてすまなかったな」

しばらくしてマスターハンドが食堂に現れた。

「ちょっと事務手続きに手間取って遅くなった。サインする伝票はどれかな?」

「ああ、これです」

カラコレスは、伝票をマスターハンドに手渡した。

マスターハンドは伝票を受け取り、テーブルに置いたが・・・

「いかん。ペンをバトル会場に忘れてきた」

マスターハンドは、大きな手である。言うまでもなく、通常の大きさのペンは使えない。

「うーむ・・・」

伝票を前に、しばらく考えていたマスターハンドはこう言った。

「拇印でいいかな?」

拇印とは、指先にインクを着け、紙に指紋を着ける、サイン代わりの物である。

「マスターハンドの拇印だと、伝票が真っ黒になるどころか、ほとんど はみ出ちゃいますよ・・・」

結局、クレイジーハンドのペンを借り、マスターハンドは伝票にサインをしたのだった。


「まいどどうも!」

カラコレスは、サイン済みの伝票を受け取り、スマデラ選手寮を出た。

絵本が入った紙袋を自転車の前かごに入れ、自転車をこぎ始めた。

絵本の持ち主の家に向かっている最中、カラコレスはこう言った。

「あ。スマデラの選手に会ったのに・・・話したのに・・・サインもらうの忘れてた」


----あなたの心の奥にある、小さい頃読んだお話を思い出してみませんか。


<おわり>


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ひさしぶりに作った小説です。

実はスランプになってまして(汗)

リハビリも兼ねて作ったお話なので、以前とは違う感じの小説になってます。

確かに私も、小さい頃に親に読んでもらったお話はたくさんありますが、

ほとんど忘れましたね(^-^;)

ウチの小説では『ゲムヲさんの年齢はマリオ兄弟と同じか少し上』の設定です。

だいたい20代後半~30代前半ぐらいの「おっちゃん風」な感じで。

なので、今回の小説はゲムヲさんの年齢が子供のイメージがある方には違和感があります。


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とってもRuiな部屋♪
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