カウント22222を踏んだ天空騎士さんのリクエストです。

実はカウンタの調子が悪くて22222を踏んだのは3人いました。

天空騎士さんと、ユーさんと・・・管理人Ruiです(爆)


今回、指定キャラは複数いたのですが、こちらの都合で割愛したキャラがいます。

ご了承くださいm(__)m


タイトルは「素顔」です。

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とある休日。場所はスマデラのバトルフィールドから少し離れた場所にあるショッピングセンター。

その場所で、スマデラの選手の一人の女性が、ウィンドショッピングをしていた。

通常ならば、スマデラの選手は、有名人及び人気者なので、町を歩けば人だかりができてしまうが、

彼女には近づく者は少なかった。

近づく者が少ない、というより、素顔を知らない人が多いといったほうがいいだろう。

反対にバトルや仕事中の、全身フル装備状態なら知っている人の方が多いのだ。

彼女の名前はサムス。フルネームはサムス・アラン。

本業はバウンティーハンター(賞金稼ぎ)である。

しかしサムスも仕事中やバトル中以外は、その辺の女性となんら変わりない。

ショッピングセンターでウィンドウショッピングをする、という事はむしろ当たり前の事である。

「・・・あら、この帽子、かわいいわね」

と、時々足を止めては眺めたりかぶってみたりしていた。


「ただいまー」

スマデラ選手寮に戻ったサムスに、ルイージが「おかえりサムス。郵便の箱が来てるよ」と言った。

郵便の箱とは、ファンからの手紙やプレゼントが人物別に入っている箱の事である。

「サムスの分は、食堂のテーブルに置いておいたからね」

「ありがとう」

サムスはそう言うと、食堂に向かった。


食堂のキッチンで紅茶を入れ、テーブルに着いたサムスは、自分宛の手紙を読み始めた。

励ましの手紙、いわゆるファンレターが多いのだが、中には身勝手な内容の手紙もあったりする。

熱狂的なファンで思い込みの激しい人からの手紙もある。

もちろん、そう言った内容の手紙をもらうのはサムスだけではない。

スマデラのメンバーは人気者ばかりだ。なので、変な手紙が来た事ないメンバーはいないのである。

「・・・・」

険しい表情で、1通の手紙を読んでいたその時、「あは・・・勝手な手紙が来てたのかい?」と、

サムスの真正面から声がした。彼女は驚いた表情で あわてて手紙を読むのをやめ、声の方向に向いた。

声の主はMr.ゲーム&ウォッチだった(以下Mr.は省きます)。サムスの前に、いつの間にか座っていたのだ。

「勝手というより、熱烈なファンからの手紙ってとこね・・・」

「数回手紙を送ったら、もうそれで『恋人ヅラ』したりするような奴なのかな」

「ま、そういったところね。ラブレターとかそう言ったのを越えた内容だわ」

「あは・・・もしかしたらそのうち、婚姻届を送ってきたりして」

そう言ってゲーム&ウォッチは笑った。

ところが、サムスの答えは「実は以前に送って来た事があるのよ・・・・」だった。

「は・・・」

「もちろん無視してやったわ。でも熱烈な手紙は相変わらず送ってくるのよねえ」

「はあ・・・」

「ところで」

サムスは手にしていた手紙をテーブルに置き、こう聞いた。

「私の目の前の席に座ったのは、何かお話でもあるのかしら??」

「ああそうだった。お茶をたくさん入れたのでサムスもどうかなって思ってたんだけど、

 険しい顔して手紙を読んでたから、ついテーブルに座って話を聞こうかとおもったんだよ」

「ああ、じゃあ、お茶をひとついただこうかしら」

と、サムスが言った。しばらくして彼女の目の前に現れたのは緑茶だった。

「お茶って言うから、てっきり紅茶かと思ってたわ・・・」

苦笑しながら彼女はその緑茶に口をつけた。


場所は変わって、食堂のキッチン。

使ったばかりの茶葉を 生ゴミ用専用ゴミ箱に捨てながら、ゲーム&ウォッチはつぶやいた。

実はさっき、見ちゃったんだよなあ。サムス宛ての手紙の一部を。

正確にはテーブルに手紙を置く時に偶然見た、というのが正しいのだが。

手紙の文章の中には『近いうちに、あなたを さらいに行きます』という文があった。

熱烈なラブレターにしては、過激じゃないか?

婚姻届を送ってくるほどの奴だから、そういう文章があって当然ではあるのだが。

サムスは強いが、あくまで強いのは仕事中やバトル中だけであって、

普段は普通の女性と変わりないのだ。

その過激な奴に、サムスが襲われたら---無論、別の意味で襲われる事だってありうる。

かといって、熱烈野郎から守るためにサムスにボディガードをつけるとか特別にガードを敷くわけにもいかない。

それ以前にサムス本人が「そんなのいらないわよ!」と言うだろう。

「オイラの思い過ごしだったらいいんだけどなあ・・・」


ある日の夜中。

選手寮の中は静まり返っていた。

ところがこの日の夜中は、いつもとは違う事が起きようとしていた。

「・・・・」

選手寮を外から眺める人影がいた。

その人物は、大きなリュックを背負っていた。

そのリュックは、荷物がたくさん入ってるのか、大きく膨らんでいた。

まるでこれから雪山に行くような感じだ。

やがてその人物は、意を決したかのごとく、寮に勢いよく近づいていった。


場所は戻って選手寮。

選手たちは、何も知らずに眠っている。


明かりが落ちている寮の一室。

小声ではあるが、話声がする。

 誰?

---僕だよ・・・

 『僕』だけじゃ、わからないわよ!

---以前から君をさらいに行くって手紙を送ったじゃないか。忘れたのかい?

 まさか、あなた・・・

---そうだよ、迎えに来たよ。さあ、僕のところにおいで。

 嫌です(キッパリ)。

---僕はちゃんと君を迎え入れる準備はしてあるんだ・・・

 嫌だって言ってるのに!

---嫌だと言っても、こちらには、君をさらう用意はしてあるんだ・・・

 ・・・・・!?


しばらくして、選手寮の一角から、大きな音がした。


「なんだあ?」

「なんの音だ?」

「何の音だよ!」

この音に、寮内の選手の大半が起きた。

「侵入者か?」

「泥棒が入ったのか?」

「かなりデカイ音だったな!」

音により起きた選手たちは、用心の為に自分の武器を持って廊下に出た。

「おい、何が起きたんだ?」

「わからないよ・・・」

明かりがついてないので、暗闇の最中、選手たちは武器を携えた状態で廊下にいる。

「慣れてる寮の中とはいえ、暗い中を動くのは危険だ。とりあえず、食堂に集合だ!」

先頭を切る発言をしたのは、やはりマリオだった。

その言葉に、廊下にいる選手たちは食堂に向かった。


ぱちっ☆

選手たちがゾロゾロと食堂に入ると同時に、食堂の電気が点けられた。

深夜の異常事態ということもあり、選手たちは武器を携帯した状態ではあるが

パジャマ等の寝具を着ているため、異様な感じではあった。

パジャマ姿に剣を持ったり、ハンマーを持ったり、バットを持ったり・・・。

「寝ぼけてたとはいえ、なんでこれをぶら下げて来たんだろ・・・」

赤面しながらマリオが、首からぶらさげていた聴診器を手にしながらつぶやいた。

「1・2・3・4・5・・・・・」

ピーチが食堂に来た選手の人数を数え始めた。

「23・24・25・・・全員いるわね・・・」

「全員無事だったのね。それにしても、さっきの音は何だったのかしらね」

ゼルダが言った。

「設備品が倒れたとか、そういったものかもしれないな。それに、仮に侵入者だったら、

 選手全員が起きたり集合したのを見て、すでに逃げたという可能性があるな・・・」

ルイージが言った。

選手は1人を除いてパジャマ姿のまま食堂に来ていた。

ただ1人、違う格好で来た者がいた。サムスである。

サムスはフル装備状態で食堂に来ていた。

「さすがサムスだよな。緊急時にはフル装備でいるもんなあ」

リンクが感心をした。


「寮の廊下は、とくに不審者はいなかったよ」

侵入者が潜んでないか念のため確認に行ったマルスが戻ってきた。

「トイレも特に異常はなかったわ・・・」

同じく確認にいったピーチが言った。

「お化けとか、そういった物の可能性もなさそうだな・・・」

と言って戻ってきたのはルイージだった。

彼の場合は さっきの音が、お化け等の可能性があるかの確認であった。

「じゃあ、設備品が倒れたとか破損したとかの音か、もしくは不審者が逃げた後かもしれないな」

マルスがそう言うと、ほかのメンバーは「じゃあ部屋に戻って寝なおそうか」と、席を立とうとした。

ところが、席を立って部屋に戻ろうとするメンバーを止める者がいた。

「ちょっと待ってくれ!」

その声の方向に、メンバーたちが一斉に振り向いた。声の主はゲーム&ウォッチだった。

「どうした?メンバーの中に、何か不審な物でも見つかったのか?」

「説明を加えると長くなるけど・・・」

「手短にしろよ」

「・・・・じゃ、説明は省くよ。その前に、みんな食堂のテーブルに、もう一度座ってくれないか」

首をかしげながら、他のメンバーたちは、言われるままテーブルに座りなおした。

「オイラが不審だと思ったのは、サムスなんだよ」

「何だってーー!!」

他のメンバーが一斉に声を上げた。

「しっ。声を落としてくれ・・・深夜だから近所迷惑だ」

「だって・・・サムスを疑うのか!?」

「疑ってるのはサムスじゃない。正確にはこの場所でサムスとして座ってる人物だ」

「訳わかんねーよ。まだ寝ぼけてるんじゃないのか?」

「寝ぼけてるだけだったらいいんだけどな」

「何だあ?」

「サムス・・・装備品を脱いでくれ」

「おい!サムスは女性だぞ!脱げとは何事だよ!」

それを皮切りに、他の選手からはブーイングが飛んできた。

「原因がわからない苛立ちはわかりますが、あなたの発言は失礼ですよ・・・」

なだめるようにマルスが言った。

「すまん、説明不足だ。手短にしろってさっき言われたんで、つい・・・」

あわててゲーム&ウォッチが言うと「なんでサムスを疑うんだ?」と再び聞かれた。

「いや、他の選手がパジャマのまま武器を片手に出てきたよな。なのにサムスは全身フル装備で来たよな」

「それが根拠なのか?」

「まあ、『それが根拠だ』といえばそうだけど、『それが根拠でもない』とも言える」

「は?」

「手短にといわれて手短にしようかと思ったけど、その方が時間かかるなあ・・・じゃあ、まず説明から始めるね」

そう言ってゲーム&ウォッチは、サムスが座っている席の後ろに立った。

「サムスの装備品のヘルメットの部分を見てくれ」

「わざわざ改めて見なくても、いつも見てるよ・・・」

「ヘルメットのシールド(顔面を覆っている部分)は、マジックミラーのように、外から中の顔がよく見えないようになっているが、

 逆に中からは普通に見えるようになっている」

たしかに、サムスの装備品のヘルメットの外からは、サムスの顔はよく見えない。

「だから何だ?」

「だから・・・仮にサムスの装備品を着てサムスのふりをする事も可能ってわけだ。

 それに、サムスはフル装備状態だと全くしゃべらないから声を出さずに済むので

 しゃべらなくても怪しまれる事もないし」

「まさか・・・この中がサムスじゃないって言いたいのか?」

「そうだよ。だから装備品を脱いでくれって言ったんだよ」

「しかしサムスは女性だぞ。女性メンバー付き添いで装備品を外して見るしか方法はないぞ」

「いや、この装備の中は、何も身に着けてないとか下着とかじゃないだろう。軽装ではあるが服は着てるはずだ。

 だからここでも装備品は外せると思うんだよ・・・」

「なるほど」

「・・・・いや、装備品全部外さないでもヘルメットだけを外すだけなら今すぐここで出来るだろう・・・

 サムス。ヘルメットだけでいいから外してくれ」

サムスは手を首を左右に振って拒否をした。

「別に服脱げって言ってるんじゃないんだし・・・・・」


---その時、食堂のドアが大きな音を立てて開いた。


「えっ?」

この食堂にはすでに25人のメンバーが揃っている。

それに普段、マスターハンドやクレイジーハンドが選手寮に来る事もない。

「誰っ!?」

という言葉と共に、メンバーは一斉にドアの方を向いた。

そこにいたのは---------サムスだった。

彼女の腕に、縛られた跡があった。どうやら縛られていたようだ。。

サムスは、『食堂の真ん中のテーブルにいるサムスの装備品を着た者』の方に歩いていった。

そして強引に装備品のヘルメットを外した。

ヘルメットの中の顔は、当然サムスではなく、見知らぬ男性だった。

そして----

ばきっ!!という音が食堂内に響いた。

その音と共にサムスの装備品を着た男性はその場に倒れ、気を失った。


「どういう事だ?」

驚いてマリオが言うと、サムスが説明を始めた。

「実はこの人、私の熱烈なファンで、いつもラブレターを送ってくるの。婚姻届を送ってきたこともあったわ。

 先日手紙には『近いうちに あなたを さらいに行きます』ってあったの。」

「それで今日、本当にさらいに来たのか!」

「実は私、ここに来るまで部屋で縛られてたの」

「そういえば、腕に縛られた跡があるなあ・・・」

「私を縛った後に装備品を着て私に成りすまして部屋を出て、その後大きな音を立ててたの・・・」

「あの音は、こいつが出した音なのか・・・・」

「その後、食堂で集合したわよね?そこで全員揃ったのと侵入者が潜んでないのを確認して

 みんなが部屋に戻ったあとで私を連れ出そうとしようとしたらしいの・・・」

「ところがそいつは誤算をした、と。メンバーが侵入者が潜んでないかとか異常がないかとかを

 確認して部屋に戻ろうとした時に 足止めをした者がいたからな。

 これがサムスが自分を縛った縄から自力で脱出するのに かける時間を伸ばした結果になったからな」

「危うく連れ去られるところだったわ・・・」

「それにしても・・・・こいつどうする?」

サムスに殴られて気を失っている侵入者を指してマリオが聞いた。

「まずは装備品を返してもらうわ」

「いや・・・その後はどうするんだ?」

「さあ・・・どうしようかしらねえ・・・」

そう言ってサムスは笑みを浮かべた。


「それにしても・・・・」

紅茶を片手にサムスがつぶやいた。

時間は、さっきの出来事の数時間後。

あれからメンバー全員が眠れなかったということもあり、誰も部屋に戻らず、

全員で食堂でお茶をしていたのだった。子供メンバーの中には座りながら眠っていた者はいるが。

「ここにいるメンバーって、人気者や有名人ばかりだから、熱狂的なファンの行為で

 身に危険を感じた事が1度はあると思うのよねえ・・・みんなはどうなの?」

このサムスの問いにメンバー全員が、熱狂的なファンの行為で身に危険を感じた事があると答えた。

「とはいえ、冷たい態度をとるわけにもいかないからなあ・・・何をしでかすかわからないし」

「慎重にせざるを得ませんからねえ」

「かといって、友好的な応対をして勘違いされて恋人ヅラされても困るし・・・」

「僕の場合、恋人ヅラされたら困るんですよね・・・」

そう言ったのはマルスだった。

「熱烈なラブレターを何度か送ってきた末に、シーダ(マルスの妻)と別れてくれとか言ってきた人もいましたし」

「やっぱりみんな同じなのねえ・・・」

メンバーのため息が食堂を包んだ。


「おい、なんでみんなここにいるんだ?」

食堂の入口から、その声と同時に大きな手が入って来た。

その大きな手とは、いうまでもなくマスターハンドだ。

「もうすぐ今日の第一試合の時間だぞ!」

「もうそんな時間なのか!」

メンバー達は、あわててバトルの用意を始めた。


場所は変わってバトル会場。本日の第一試合は『サムス VS ヨッシー』である。

バトルステージの端から、そっとサムスは観客席を見た。

観客席にはたくさんの人がいる。また、スマデラバトルを愛好する人は、他にもたくさんいる。

ぼーっとサムスが観客席の方を見ていると、アナウンスが流れた。

『第一試合、サムスVSヨッシー!』

あわててサムスはバトルステージに走っていった。

『READY GO!』

アナウンスの掛け声を皮切りに、観客席から歓声や声援が飛んできた。

---こんなにたくさんの人に注目されてるんだもの。ファンの中には変な人が1人や2人いて当たり前よね。

サムスは観客席の声を受けながら、そう思った。


<おわり>


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ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

スマデラ小説で、サムス視点は珍しいかもしれません(^◇^;)

タイトルは『素顔』ですが、内容と合わないですね(爆)

タイトル付けるのって難しいですよねえ・・・(汗)


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とってもRuiな部屋♪
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