キリ番小説第3弾です。
キリ番2000を踏んだトッピーさんへのプレゼントです。
スマデラ小説です・・・一応(ぉぃ)。
主人公はアイスクライマーです。
今回ポポ&ナナが、スマデラの乱闘大会に出る前からのお話になります。
タイトルは「幼なじみ」です。
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「久しぶりだね、ここに来るのは」
全身防寒具で身を包んだ少年が言った。
彼の名前はポポ。登山家だ。
「そうねえ・・・ここのところ、あっちこっちの山に登ってて、ここには来てなかったもんねえ」
ポポと一緒に歩いていた少女がいった。
彼女の名前はナナ。ポポと同じ登山家だ。
2人が着いた場所は、登山家が集まる大きな山小屋だった。ここで登山家達は、情報を交換し合ったりしている。
「あ、ナナじゃん、ひさしぶりぃ♪」
そこに、作業服に身を包んだ女性が現れた。
「あっ、レイラ(オリキャラです)、ひさしぶりねえ」
ナナが言った。
レイラは雪山救助隊の隊員で、ナナの昔からの友達だ。
「レイラ、最近どう?」ナナが聞いた。
「うーん。相変わらず・・・かな。そういうナナの方もどうなのよ」
「相変わらず・・・かな」
「相変わらずかあ・・・」
レイラはそう言って、ナナとポポの方を、しげしげと眺めるように見始めた。
「ジロジロ見るなよぉ」
赤くなってポポが言う。
「いやいや・・・仲がよろしいようで」
レイラはニヤニヤしながら答えた。
「やーねえ、もう。私とポポは、幼なじみなだけよぉ」
ナナが言った。
レイラが「中のティールームでお話しましょ。久しぶりに会ったんだもの。お話聞きた・・・」
と、話をしかけたとき、彼女のポケットからピーピーと音がした。
「無線機の呼び出し音だわ」
レイラはポケットから無線機を取り出した。
「レイラです・・・・はい。・・・はい、・・・・はい。・・・了解」
そして無線機をポケットに入れると
「ごめんね、出動要請が入っちゃった。せっかく久しぶりに会ったのに、ごめんね」
「ううん。仕事がんばってね、レイラ」
「うん、行って来る」
レイラは今から救助要請のある登山パーティーの救出に行くのだ。(登山パーティー=小人数の登山グループ)
山小屋の中。あっちこっちで登山家同士が情報の交換をし合ったり、飲食したりしている。
ここでは登山によく出かけて あまり家に帰らない人のための私書箱が設置してあった。要は簡易郵便受けだ。
つまり、あまり家に帰らない登山家でも ここの山小屋にはよく来るので、家の郵便受けに入れておくより
ここの私書箱の方が早く届く事が多く、ということもあり、登山家宛ての手紙を出す側にとっては
便利なシステムだ。
ポポは私書箱の係員に「僕達に郵便物とどいてませんか?」と聞いた。
「はいはい、ちょっと待ってね」
初老の男性の係員が郵便ボックスを確認して回る。
「多分来てないだろうけどね」
苦笑しながらポポが言った。
「えーっと・・・アイスクライマーコンビのポポ&ナナ宛てが1通ありますよ」
「あ・・・あったのね」
手紙を受け取りながら、ナナが苦笑した。
「開けてみるね」
ポポが手紙を開封した。
「ねえねえ、誰から?」
「差出人・・・・マスターハンド!?マスターハンドって、あの・・・・・スマッシュブラザーズの乱闘イベントの
主催者の!?なんで僕達に手紙を?」
驚くポポだったが、ナナは冷ややかに
「乱闘イベントの、観客席の無料招待状とかじゃないの?」と言った。
「観客席の招待状にしては変だよ・・・読んで見るね・・・・
拝啓、アイスクライマーコンビのポポ&ナナの お2人様へ。
来たる☆月※日から、スマッシュブラザーズ乱闘イベントを開催いたします。
今回の乱闘イベントは、たくさんの方に参加していただくので、
タイトルをスマッシュブラザーズデラックスに変更いたしました。
お2人様に、スマッシュブラザーズデラックス乱闘イベントに選手として参加していただきたく、
お手紙しました。出席・欠席の返事は▲月○日までに返送して下さい。ご参加をお待ちしております。」
「へえ・・・乱闘イベント出場の招待状かあ・・・・。でも、乱闘とは言っても、2人とも参加は出来ないよねえ。
ポポ、1人でがんばってね。私は舞台袖から応援してるからね」
ナナがそう言うと、ポポは驚いた様子で続きを読んだ。
「尚、“ポポ&ナナ”の2人一組で出ていただきます、だって・・・・」
「はい!?ちょっと見せてよ」
ナナは驚いてポポの手から手紙をひったくった。文章を確認すると、
「本当だ・・・・私も出るのね・・・」
と言って、手紙をポポに返した。
「ん?ナナは出たくないの?」
ポポが聞いた。ところが答えは意外な言葉だった。
「いや、私も出たいわよ」
「あ・・・意外な返事だったな・・・」
「出て、いろんな相手をふっとばしてやりたいわ」
ナナは、なんだかうれしそうだった。
出席の返事を送った数日後、イベントの開催場所等の説明が
書かれてある手紙が来た。
乱闘イベント会場には寮が隣接してあり、期間中はそこで寝泊まりするようだ。
大会前に会場の土地の気候に慣れる為に、寮は大会開始の2週間前から選手の寝泊りが可能になるそうだ。
出席者は全部で25人だが、最初から参加するのは14人。
最初から出場する14人が条件を満たすと、あとの11人が1人づつ“挑戦者”という形で乱入し、
乱闘イベントの参加者に加わるという形となっていた。
また、11人の“挑戦者”は、最初はイベント会場に隣接する寮には寝泊りせず、
少し離れたところにある“第2寮”に寝泊りをし、参加に加わるようになったら
会場に隣接する寮に合流する、という事になっていた。
ちなみに手紙には『最後の“挑戦者”は、意外な人物ですので楽しみにしていて下さい』と書かれていた・・・。
「あとの11人って誰だろうねー」
「最後の“挑戦者”の意外な人物も誰なのか楽しみだわ」
そして、大会があと2週間とせまった日、ポポとナナは会場に向かって行った。
「乱闘が楽しみなのはもちろんの事、みんなに久しぶりに会えるのはうれしいわ」
ナナが言った。
「そうだな。久しぶりにマリオやリンクと会うんだもんな」
「ピカチュウを抱っこしてみたいわぁ♪」
「なんだか同窓会に行くみたいだな・・・」
「ホント、同窓会みたいだねえ・・・」
実際に選手寮に着くと、本当に同窓会に来た雰囲気に包まれた。
「わあ、久しぶり♪」「元気?」「そっちは?」「あれから(以前会った時)どう?」などなど、
懐かしい友達にあった言葉が飛び交う。
「しかし、アイスクライマーの2人って、昔はよくケンカしながら山登りしてたよなあ」
マリオが不思議そうに言った。
「あはは・・・もう、昔の話さ」
照れながらポポが答える。
「ねえねえ、お2人の関係は?」
ニヤニヤしながらリンクが言うと、
「や~ねえ。私とポポは幼なじみなだけよぉ」
ナナが答えた。
「なんだ、幼なじみなだけなのかあ・・・・」
つまらなそうに、リンクが言った。
そして乱闘イベント開催の日がやって来た。
開催の日は、午前中は開会式が行われる。
まあ、開会式と言っても、観客の前に、最初から出場する14人の選手が並んで
自己紹介するだけなのだが。
開会式が終わり、最初の対戦の組み合わせが発表された。
「さあ、スマッシュブラザーズデラックス、記念すべき、最初の対戦組み合わせは・・・・」
誰だろうね〜、と、みんなが期待する。
「ドンキーコング対・・・・・・アイスクライマーです!!」
アナウンスがそう言うと、会場はおーっ!!と歓声が上がった。
「僕達が最初なんだね」
ポポが驚いた。
開会式場をあとにし、バトルステージにポポとナナは向かって行った。といっても、すぐそこの場所だが。
バトルステージではすでに、観客でいっぱいだった。
「さあ、スマッシュブラザーズデラックス、最初の乱闘がいよいよ始まります!第一試合の選手の方々、
準備はいいでしょうか?」
バトルステージの向かい側からウホウホッ、と声がした。ドンキーが返事したのだ。
「こっちも準備できてるよ!」
「楽しみだわっ!」
ポポとナナも返事をする。
「さあ、バトルスタートです!選手の方は、ステージに出てください・・・」
バトルステージに、ドンキー、そしてポポとナナが進んで行く。
「ドンキーコング VS アイスクライマー!!」
アナウンスが言った。
・・・いよいよ始まるんだな・・・
ポポとナナの胸の鼓動が高まった。
「READY GO!!」
バトル開始の掛け声とともに、3人(2人と1匹?)が身構えた。
「せーの、ブリザード!」
ポポとナナがドンキーに冷気攻撃を始めた。
ばんばんっ!!
ドンキーが反撃に床たたき技(ハンドスラップ)に出た。
「わあっ」
ハンドスラップの床振動で、ポポとナナは中に浮いた・・・が、すぐに床に戻る。
「えいっ!(←トルネードハンマーの掛け声)」
このトルネードハンマーで、ドンキーは少し飛ばされた。
「今だ!行くよ!」
ポポがナナを持ち上げて空中に放り投げた。その反動で、ポポが高く飛びあがる(ゴムジャンプ)。
ばしっ!!
ゴムジャンプは見事にヒットした。中を舞い、落下してくるドンキーに今度はつらら割りをお見舞いする。
ごーん!!
つらら割りが効いたのか、ドンキーはさっきよりも、飛んでいった。ステージアウトしかけて慌てて復帰する
ドンキーに、今度はアイスショットを浴びせる。
ステージの端っこに手をかけて戻ろうとしていたドンキーだったが、アイスショットによって復帰できなくなり
そのままステージ横を落下していった。
「GAME SET!」
アナウンスが流れた・・・・。
「よぉ、試合見てたぜ。初バトルで勝利なんて、やるねぇ」
バトルステージ横の舞台袖でマリオが言った。
「えへへ♪」
ポポが照れ笑いをした。
「別の意味でも・・・・やるねえ」
マリオの横にいたリンクが言った。
「別の意味?」
ナナが首をかしげる。
「はははっ、隠すな隠すな。君達2人は、ただの幼なじみじゃないんだろ、本当は」
リンクが笑ってポポの肩をポンポンとたたいた。
「は・・・」
ポポが驚く。
「まあまあ。照れるなよ、2人とも。・・・俺は もうすぐバトルがあるからこの辺で」
リンクはそういうと、去って行った。
「はあ。多分私とポポは恋人同士だと思われてるのかもね」
ナナが言った。
「僕達、ただの幼なじみなのにね」
ポポもそう言った。
・・・しかし、小さい頃から友達以上に一緒にいるこの2人。まだ幼いので お互い恋人だとか、
そういった意識をまだ持ってないだけなのかもしれません。一緒にいれば、いつかはそれに気づくはずです。
しかし恋人同士だろうが、ただの幼なじみだろうが、今はどうでもいい事です。どっちにしても この2人が
固く心で結ばれているのは確かですから・・・・。
<おわり>
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キリ番小説第3弾です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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