カイマが妙に自信ありげに話すのは訳があった。
確かに彼は、ツバサと違って武器防具は普通に店で売ってる物を装備しているものの、
ここに来るまでにアレフガルドの守護妖精の加護を受けており、通常とは違う攻撃力と防御力を持っているのだ。
-----そう、このカイマこそが予言にあった『竜王を倒す勇者の子孫』なのである。
「すまんな。余計な殺生はしたくないんだが、アレフガルドを平和にするには明らかにお前が妨害者であるからな」
カイマはそう言って、派手にニコラスを切りつけた。
「ぐわあ!」
野太い大声をあげ、ニコラスは倒れた。
場所は変わって竜王の部屋。
玉座に竜王が座っている。
「ニコラスが倒されたか。あいつは私も認める強い戦士なんだが、
もしかしたら予言通りの勇者の子孫がやってきたのかもしれないな・・・」
しばらくして、竜王の部屋に1人の若者がやってきた。
もちろん、さきほどニコラスを倒した者である。
「よくぞ来た!私が王の中の王、竜王だ」
すると若者は、「オレの名はカイマ!ロトの称号を受けた勇者の子孫だ!」と言った。
「ん!?勇者の子孫?もしかしてツバサの親戚なのか・・・?」
「そうだ!オレはツバサの従弟(いとこ)だ!」
「そうか、やはり別の勇者の子孫が現れたのか・・・」
竜王は恒例の(?)取り引きを持ち掛けた。
「私の味方になれば、世界の半分をやるぞ」
カイマの答えは、やはり、「そんな物いらん!」だった。
「先ほどまで強力な味方がその半分を持ってたんだが、
お前が倒した事によって、持ち主がいなくなったから、お前ももらう権利が出来たって事だ。
世界の半分もらえるなんて、悪い話じゃないだろ?」
「いらないって言ってるのに、何言ってるんだ!」
その答えにより、竜王とカイマの戦いが始まった。
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