「待ちなさい!」
今度は女性の声が飛んできた。
それと同時に、小さな炎が戦士と格闘家目がけて飛んでくる。
そして、ローブに身を包んだ女性の魔法使いが現れ、竜王の場所へと歩いてきて、
竜王の前に立つと、こう言った。
「竜王様・・・お初にお目にかかります」
驚きを隠せない様子で竜王は、「はあ・・・」と返した。
「私は、あなたの味方になりに来ました・・・」
「お前もかよ!?」
驚いてそう言った竜王だった。
「私は、強力な魔法が使えるよう、修行をしてまいりました」
そう言って魔法使いは大きな炎と氷の刃を目の前に発生させた。
「心強い味方になることは間違いないです・・・」
魔法使いは発生させた炎と氷を仕舞い、竜王に向かって深々とおじぎをしてこう言った。
「あなたの味方になれば、世界の半分を頂けるのですね。私、がんばって強力な味方になります!」
「おい待て!確かに自分の味方になってくれる者には世界の半分をやるというのは確かだが!
そう簡単に味方になってくれると言ってくる者を信用するわけにもいかないからな!」
3人に向かって怒鳴り始めた竜王だったが------
「じゃあ、ここで戦いましょう。勝った者が竜王様の味方になるという事で。
命を懸けて勝ったのなら、竜王様も信用してくださるかもしれない」
戦士がそう言うと、格闘家と魔法使いは「望むところだ!」と答えたのだった。
その言葉を皮切りに、戦士は剣を、格闘家は拳(こぶし)を、魔法使いは杖を構えた。
ドン!と音がした。
それが戦闘開始の合図かと思ったが・・・
また新たに、1人の者が現れたのだった。
装備は軽いが長い槍を構えた人間の男であった。
さきほどのドン!という音は、彼が槍で床を強く打って音を立てていたものであった。
槍を持った男は竜王の前まで歩いてくると、深々とおじぎをしてこう言った。
「お初にお目にかかります、竜王様。私はあなたの味方になるために、この城にやってきました」
今日4回目のその言葉。竜王は少々聞き飽きてきたものの、そうは言ってられなかった。
「お前も、私の味方になって世界の半分をもらいたい、って事なのか・・・?」
やや疲れ気味の竜王のその問いに、槍を持った男はこう言った。
「はい!あなたの味方になって、世界の半分を頂きたいと思っています!」
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