人間というものは、欲望が関われば何よりも強くなれる。
その強さは無限なのである。
というのを目の当たりにした竜王だった。
しばらくして、その欲望による戦いの勝者が決定した。
勝者は敗者3人の身体を踏み越え、竜王の前に立つと、こう言った。
「竜王様。今日から俺は、あなた様の味方でございます」
全身傷だらけの勝者が言った。
「最初に来た戦士が残ったか・・・」
「ところで戦士よ。名前は何という?味方なのに名前知らないのはよくないと思うんだがな。
ああ、もちろん、名の無い戦士ってのもありかもしれないが」
「はい。名前はニコラスといいます」
「そうか、ニコラスか・・・」
ニコラスは一旦、自分との戦いとの敗者の3人と勇者の子孫ツバサの4人が横たわっている場所に行き、
「まず竜王様の味方の最初の仕事として、こちらを片付けます」と言った。
しかし竜王は、「ああ、それは手下の者に片付けさせるから放っておけ」と言った。
清掃係でもいるのかな・・・?とニコラスは思った。
パチン☆と、竜王は指を鳴らした。
すると玉座の前に、手下モンスターの一人が現れた。
「転がっている奴の片づけをしてくれ」
竜王がそう言うと、手下モンスターは、慣れた手つきで横たわっている4人を運んで行った。
「今のは清掃係ですか?」
ニコラスが聞いた。
「まあ、清掃係といえばそうなんだが」
「・・・?」
「ここで敗者として倒れた人間は、さっきの奴に人喰い系のモンスターのエサとして持って行かせるんだ」
「へ、へえ・・・」
「さて、改めて・・・私の味方になる以上は、ここのシステムの説明をニコラスにしないとな」
「はい」
「もし、また勇者気取りや英雄気取りの者が来たら、ニコラスが守ってくれるのはもちろんのことだが、
何かあったときに、味方なのにシステムを知らなくて行動できなかったら意味がない」
ニコラスは竜王の説明を真面目に聞いていた。
味方になる以上は、他の者より行動できるようにしなければならないのである。
もちろんこれも、世界の半分をもらうための行動でもあるのだが-----
(前のページに戻る場合はブラウザで戻ってください)