場所は闇の世界の、聖地の南の森の中。
先程マリオが、Miiファイター格闘のイサムのスピリットに打ち勝ち、
(正確には勝ったわけではないのだが)
母体側のイサム本人を救助したのだが-----
「いや、取り乱して申し訳ない」
赤面しながらマリオが言った。
「いや、オレも驚いたよ。意識を取り戻した時に、“お前は消えないよな?”って聞かれたから・・・」
苦笑しながらイサムが言った。
「・・・へえ。オレをコピーしたスピリットが途中で戦闘不能になったのか・・・」
マリオの話を聞き、イサムが驚いた。
「スープレックス技で調整せずに頭から落下して強打して、それで頭部の内部になんかあったようでな、
それが原因で戦闘不能になったんだよ・・・」
「調整せずにスープレックス技かけたの!?」
「うん」
「頭を派手に打ち付けるのを前提にした格闘技-----例えばバックドロップもそうなんだけど、
『あれは調整してやってるんだから、素人はマネするな!』って、よく話にあがるんだけどな」
「戦いのために造りだされた生体だから、
相手や自分に余計な損傷を与えないようにする配慮や調整が、
必要がなかったからだと俺は推測するんだがな・・・」
「・・・なるほどな」
「そのスピリットが戦闘不能になったんだけど、
そのスピリット作成した側のダーズが『おい戦え!』ってけしかけたんだ」
「酷いな」
「けしかけられたスピリットが戦おうとするけど形にならなくてな。
ダーズ側もしびれを切らして・・・そのスピリッツの存在を消したんだよ。
砂が崩れるような感じで、身体の隅からサラサラ・・・って感じでな」
マリオの話に、イサムは驚きながら、
「オレをあの場所で助けてくれた時に・・・
その、オレを模したスピリットが消えた時の光景と重なったの・・・?」
と聞いた。
「そうなんだよ。消えたのはスピリットで、目の前にいるのは本人だってのに・・・」
「そうなんだ・・・」