「この場所で意識を取り戻す前の事は、どこまで覚えてる?
スマブラメンバー全員で、大量のマスターハンドを引き連れたキーラと戦おうとした事は覚えてるか?」
マリオが聞いた。
助け出されたメンバーは、今度は他の捕らわれたメンバーを助け出す側になるのだが、
キーラもしくはダーズに捕らえられてスピリットの材料にされてしまった事や、
それ以前にこの場所に来たいきさつを説明する必要がある。
いきなり何の説明もなく「お前も一緒に他のメンバー救出に行くんだぞ」と言われて放置されても、
何が何だかわからない状態で行動することになってしまうのはもちろんの事、
下手すると、またキーラやダーズに捕らわれる可能性もあるのだ。
「ああ、スマブラメンバー全員で、大量のマスターハンドやキーラと戦ったのは覚えてるんだけど・・・」
イサムがそう答えると、マリオは、
「あまり記憶にない?」
と聞いた。
「いや、結構はっきり覚えてる」
「ふむ」
「マスターハンドやキーラの光線をよけつつ、オレも攻撃してたんだけど、
そんな中、他のスマブラメンバー達が次々とやられてたんだ」
「そうだったよな」
「やられたメンバーの声が気になったものの、
そっち方面を向くと、その分、隙になってしまうから、
向いちゃいけないと思ってたんだけど、」
「ふむ」
「やはり気にはなってたんだ・・・」
----もちろん、共に戦っている者に異常があれば、気になるのは当たり前なのだが。
「Miiファイターの中で、最初にやられたのはミセラだったんだ」
その当時を思い出しつつも、やや力のない目つきでイサムが言った。
そして彼はこう付け加えて言った。
「・・・こんな事言っちゃなんだけどさ・・・」
「どうしたんだ?」と、マリオが聞いた。
「同じ種族の者が危機にさらされたのに、何もできないのが、くやしくてさ-----」
「・・・」
「でも、そのくやしさの中、キーラとマスターハンドとは違うのが現れたんだよな」
それが、光の世界のキーラとは敵対した、闇の世界のダーズである。
そしてダーズは、たくさんのクレイジーハンドを引き連れていた。
「『大量のマスターハンドだけでも無理なのに、
クレイジーハンドまで大量に出てくるなんて、無理じゃね?』って思ったんだけど、
ここまで来たら、引き返せなくて、オレも出来る限りの応戦はしたんだよ。でもその時・・・」
「どうしたんだ?」
「背中に、すごい衝撃を受けたんだ。一旦持ちこたえたけど、その直後にオレ、倒れたみたいで」
イサムは力なく笑いながら、こう言った。
「実は背中がガラ空きだったみたいでさ。・・・情けないなオレ。
戦いで背後も気を付けるべきなのは基本でもあるのに・・・」