場所は、スマブラバトルイベント運営事務所の隣の部屋の会議室。

今日は、もうすぐ行われる『Switchの世界のスマブラ』で参戦となった、新たなMiiファイターへの説明会でもあった。


この部屋には、説明役のマスターハンドと、新たなMiiファイター3人と、かつて活躍していた3DS/WiiUのMiiファイターが3人の、合計7人がいる。

お互いの『Miiの各3人』は、初対面のはず・・・であったが・・・


新Miiファイターの剣士コンラッドが、こう言った。

「デレックさん、俺を覚えてませんか----」


そう聞かれた、3DS/WiiUでMiiファイター剣士だったデレック側は、コンラッドの顔をしばらくじっと見た末に、言った言葉がこうだった。

「・・・すまん。記憶にない。剣士の知り合いは山ほどいるから・・・」

しかし彼は直後、こう付け加えたのだった。

「その時会った時以降に、顔を変えてないか?」


Miiは顔を変えられる種族である。顔だけでなく、体形や性別も変える事ができる。

なので、久しぶりに会ったはずの相手を覚えてなかった場合、「前に会った時以降に顔を変えてないか?」と確認するのは、よくある事なのだ。


「変えてませんよ。よく剣術大会に出場する者だったら尚更です」

コンラッドが言った。


「剣術大会によく出場する・・・だと? 俺が、ここ数年で参加したのは、ほんの数件だぞ。参加を断られたりする事もあるからな」

少々イライラした感じでデレックが言った。


「断られるようになった発端になったのは、もしかして△△の剣術大会が原因ですか?」

「それもあるんだが・・・。過去にスマブラのMiiファイター剣士として出場していたから、誤解もあったんだが」

「誤解?」

「クッパやデデデのようなデカイヤツを剣でぶっ飛ばしたから、相当強い奴なのでは、って噂されてな」


「俺もデレックさんの事、かなり強いと思ってましたし、実際強かったじゃないですか」

「△△の剣術大会で、俺が最初に戦ったのは・・・」

デレックは話を途中で止め、こう言った。

「今気づいたんだが、なんで△△の剣術大会の事知ってるんだ?それに俺の事、強いって・・・」

「俺も参加者だったんですよ」

「ああ、そうなのか・・・」


デレックは、当時の事を話し始めた。

「俺が最初に対戦した相手は・・・。若い男だという事以外記憶になくてな」

しかしコンラッド側が、話を違う方向に持っていこうとした。

「それでいて、対戦は短時間で片が付いたんですよね」

「!?・・・おいやめろよ!」

「しかも一撃で」

「だからやめろって!短時間で片が付いたのは、相手が弱かっただけだからな!」


デレックは、かなりピリピリしていた。

ところが、次のコンラッドの話で、空気は一転したのだった。

「・・・剣で対戦していたはずだったんですが、気が付いたら医務室のベッドにいたんですよ。俺」


「-----え。」

その言葉に、デレックは固まった。



「あらためまして、おひさしぶりです、デレックさん。あの時の対戦相手のコンラッドです」

「おい本当に、あの時の対戦相手か!?」

「◇◇年開催の△△剣術大会、Bブロック第3試合。・・・ここまで言えば、おわかり頂けるかと」

「・・・まさか・・・本当に、あの時の対戦相手なのか・・・?」

デレックは、まだ信じられないといった様子だった。



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