時は、かつてのスマブラ3DS/WiiUのバトルイベント期間が終了した直後。
デレックは帰国し、かつてと同じように生活をしていた。
「目立った活動をしても、周りの態度も応対も変わらないってのは、ありがたい事だよな・・・」
デレックは、そうつぶやいた。
実際、周りの態度が変わってないのもあったが、デレック本人もスマブラに参戦したからと変な態度をとらなかったから、というのもあった。
後日、デレックの所に、剣術大会のお知らせのチラシが届いた。
『第◆回 △△剣術大会の出場者募集!参加希望者は当日△△競技場へ直接お越しください。
参加費用 金貨50枚』
(追加説明:金貨1枚あたり300円ぐらいだと思って下さい)
「△△の剣術大会、今年もやるのか!もちろん参加するぜ!」
デレックは張り切って、剣の手入れをし始めた。
「去年は参加できなかったからな」
去年参加できなかったのは、スマブラのバトルイベント期間と重なったためだった。
スマブラ参加選手の規定に、『期間中に出身国で闘技大会がある場合は、バトルイベントの日程に影響しない範囲で参加は可』という規定があったが、
どうしてもバトルイベントの日程に影響が出る可能性があるため、参加はしなかったのだ。
その年を除いて、デレックは△△の剣術大会は毎年参加していた。
そして後日、デレックは街の銀行に行き、お金を引き出した。
もちろん、剣術大会の参加費用の用意のためだ。
応対した銀行の係員は、「デレックさん、今度の△△の剣術大会に出るんですね」と聞いてきた。
「もちろん、出るさ!去年は出られなかったからね」
「やっぱり」
そう言って、係員はクスっと笑った。
「金貨50枚+アルファの金額を引き出したんですからね。すぐにわかりましたよ」
「・・・だろうな」
デレックも、つられて笑いながら、そう言った。
係員は、麻袋に入った金貨50枚+アルファのお金が入った袋をデレックに手渡した。
「はい。引き出し金額の金貨50枚+アルファです」
デレックは「ありがとう」言って麻袋を受け取った。
「剣術大会がんばってくださいね。去年参加できなかった分も」
「もちろん」
笑顔でそう返すと、デレックは銀行を出た。
しかし、デレックが銀行を出たのを確認すると、係員は、
「あいつ、スマブラに参加したくらいの腕があるんだから、別に△△の剣術大会に、わざわざ出なくてもいいんじゃないかよ・・・」
と、ぼやいていたのだった・・・