そして、△△剣術大会の日がやって来た。
この剣術大会は毎年、腕に覚えのある剣士が国じゅうから集まるのだ。
参加者は、いろんな種族がいて、人間、妖精、半獣人、Miiなど、幅広い。
参加費が金貨50枚といった、決して安くない金額という事で、間違っても剣の初心者が来るような試合ではなかった。
この剣術大会の舞台となるコロシアムの入口に、参加受付場が設置してあり、
その横には、ボランティア団体への募金受付カウンターと大きな募金箱が置いてある。
参加者や観客の多くは、その募金箱にお金を入れていた。
そして、剣術大会の優勝者は、賞金の何割かを募金箱に入れるのが、この大会の慣わしであった。
大勢の参加者に混じってデレックも参加エントリーをしていたのだが・・・
-----おい、あいつ、スマブラに剣士で出場したデレックじゃないか?
------そんな奴が、なんでわざわざ、こんな剣術大会に来たんだ?
----まさか、剣術大会荒らし?
・・・そんな話が、あちこちで起きていた。
大会では参加者は4つのブロックに分けられる。
振り分けの根拠は過去の履歴や技量によるものではなく、単に参加者を4で分けたものだ。
Aブロック、Bブロック、Cブロック、Dといった感じに分けられ、
各ブロックでのトーナメント戦で1位になった者たちが、最終戦に進むことができる。
「デレックさん。あなたの最初の試合はBブロックの第3試合です。試合時間は今から40分後ぐらいになります。
試合時間はあくまで目安で、その前の試合の進行具合によっては前後します。」
受付係員が参加証明書をデレックに手渡し、そう言った。
「はい」
「試合時間になっても闘技場に来なかった場合、一旦呼び出し放送をしますが、
その放送から5分以内に来なかった場合、試合放棄とみなします。その場合、参加料はお返ししません。」
「はい」
と、デレックは返事をし、そのあと「ここの大会は、何度も出てるからね。説明しなくても了承済みさ」と言った。
「一応説明を入れないと、クレームの原因にもなりますからね・・・」
係員のその言葉にデレックは、「それも了承済みさ・・・」と言った。
この場所での試合の合間の時間つぶしは人によるもので、主に剣の手入れや、屋台のカフェで飲食する者が多かった。
もちろん、観客席で他の試合を観る者もいる。
デレックはカフェで紅茶を飲んでいた。
ミルクと砂糖をたっぷり入れたロイヤルミルクティーだ。
デレックは剣術大会に参加する事自体は何度もあったのだが、
スマブラでの普通じゃない剣の戦いが続いたため、普段での剣での戦いの形が以前とは違う物になってしまっていた。
スマブラではチャクラムや手裏剣などの飛び道具はOKだったが、普通の剣術大会だと飛び道具は反則なのだ。
もちろん今は飛び道具は持っていない。
あれこれと考えるデレックだったが-----
「この紅茶うまいな。あとでまた飲みにくるか」