△△の剣術大会から、ずいぶんと日が経った。
あの剣術大会の日から、コンラッドは、それまで以上に剣の練習や訓練をし、そして図書館から護身の本を借りたりしていた。
「護身の本なんてどうする気なんだ?」
剣士仲間に聞かれたコンラッドは、こう答えたのだった。
「転倒させられた時の受け身の強化だよ。△△の剣術大会での敗因が、転倒による頭部強打だったからね。」
「へ、へえ・・・そうなんだ・・・」
「俺、目指す物ができたんだよ。ただ、達成できるかどうかは、わからないけどな」
「そ、そうか。がんばれよ!」
コンラッドが目指す物。それは-----
次に開催されるスマブラのMiiファイター剣士であった。
もちろんMiiファイター自体は競争率が高い。
ただ、彼が目指す理由は、スマブラ参戦だけではなかった。
△△の剣術大会で、コンラッドはデレックに負けたのだが、
勝った側のデレックは、勝因理由をこう言っていたのだ。
「俺が勝ったのは相手が弱かったからだ」と。
-----確かに俺は、デレックに負けたけど。
負けた理由が戦って負けたんじゃなく、転倒で頭を打って気を失った事によるものだ。
不注意なアクシデントで負けたのであって、戦いで負けたんじゃない!
だから、こっちが弱かったと言われるのは不本意なんだよ!
「とぉっ!」
コンラッドの掛け声とともに、ドサッ!と音がした。
練習試合の相手が派手に倒れた音だった。
倒された側は、起き上がりながらこう言った。
「コンラッド・・・お前強くなったな・・・」
しかしコンラッド側の返事はこうだった。
「俺、目指す物ができたんでね・・・。まだまだこれからだと思うんだ」
「そうか。でもな・・・」
「・・・なんだよ・・・?」
「お前の剣の攻撃は、どこかへの憎しみが、こもってる感じがするんだけど。憎んでる相手がいるのか?」
「-----!?」
「やはり、いるのか。憎んでるヤツが」
「あ・・・いや、俺は・・・。別に憎んでるわけでは-----」
コンラッドはそう言って、驚いた顔をして固まったかと思うと-----剣を手から取り落とした。
ガラン!
そして彼は、そのまま崩れ落ちた。