ワーーーー!と、大きな歓声が辺りを包んだ。
場所は、スマブラのバトルステージ。
今日は、Miiファイター射撃のミセラが、『百人組み手』をするのだ。
Ready Go!
バトル開始のアナウンスが流れると、一斉にバトルステージに“謎のMii軍団”が、舞い降りて来た。
舞い降りてくる“謎のMii軍団”の人数は100人。
これをミセラ1人が応戦するのだ。
とはいえ、百人組み手の“謎のMii軍団”は、かつての“謎のザコ敵軍団”のように、強攻撃で吹っ飛ばせる。
中には骨のある奴もいるが。
この“謎のMii軍団”は、名前の通り、正体不明のMiiの軍団なのだが-----
「見覚えのある顔もいるのよねえ・・・」
ミセラは、そうつぶやいた。
強攻撃や、現れたアイテムで、“謎のMii軍団”を撃退していくミセラ。
そんな中、思いもがけないMiiが現れた。
「久しぶりねえ、ミセラ」
そんな言葉をかけられ、ミセラは驚いた。
「あ・・・あなたは・・・」
驚くミセラの様子を見、現れたMiiは鼻で笑った。
「そうよ。この場で、恨みを晴らさせてもらうわ・・・」
ドンッ!
そんな音を立て、ミセラの身体は壁に押し付けられた。
「きゃあっ!」
思わぬ攻撃をされ、ミセラは悲鳴のような声をあげてしまった。
「へえ・・・女の子みたいな、そんな声あげるんだぁ?」
邪悪な笑みを浮かべ、現れたMiiは、ミセラの身体を壁に強く押し付け始めた。
「や・・・やめて苦しい・・・」
そんな2人のやり取りを、他の“謎のMii軍団”の者は、見物をしていた。
誰ひとり、ミセラを助けようとはせず、そして、現れたMiiの行動を止めようとはせずに-----
-----やめて、苦しい・・・
----誰か助けて・・・
しかし、今バトルステージ上で起きている事は、誰も手出しは出来なかった。
バトル中は、他のファイターの入場は禁止しているのだ。
ただし、部外者の乱入に限り、排除目的で係員の入場は可、という規定があるのだが。
ただ、ミセラの身体を押し付けているのは、“謎のMii軍団”のひとりである。
なので部外者ではない。
「だ・・・誰か助けて・・・」
助けを求めるかのごとく、ミセラは手を伸ばした。
その手の先にある物は、けたたましく鳴る物であった。
けたたましく鳴る品物に、伸ばした手、その先にある物は-----
目覚まし時計だった。
ジリリリリリリリリ!!と、激しい音がする。