部屋にに入って来たMiiファイター達も、部屋にいた“謎のMii”達も、
お互いに珍しい物でも見るかの様子だったが、
やがてその状態を打ち砕くように、ミセラがこう言った。
「わ・・・私達は、“謎のMii軍団”の正体を調べに、ここに来たの・・・」
そのミセラの言葉に、部屋の中は騒然とした。
「えっ!?オレ達の正体を・・・って・・・」
そう言ったのは、“イサム顔の謎のMii”だった。
「待って待って。もしかして、本当に謎の存在みたいに思ってるの?
・・・って、まあ、名前に『謎の』ってあるからねえ・・・」
“ミセラ顔の謎のMii”が、そう言った。
「無理ないか。どこかの悪の秘密組織の下っ端団員みたいな服装だしな・・・」
腕を組みながら、“コンラッド顔の謎のMii”が言った。
なんだろう、この落ち着き・・・
自分たちの正体を暴こうとしている者が侵入しているのに。
それどころか、なんだかこちらが誤解してるみたいな感じなんだけど・・・
“謎のMii”達の反応に、違和感を感じるMiiファイター達だったが・・・
やがて彼らと同じ顔の3人の“謎のMii”が、話し合いを始めた。
-----この3人に説明しちゃう?
-----しかし我々の正体は部外者には口外禁止なんだがな。
-----Miiファイターってスマブラ関係者どころかファイターじゃないか。
そんな話し合いをしていた3人だったが-----
入口ドアの方から、ピーピーピーと大きな音がした。
その音を聞いた大勢の“謎のMii”達が、一斉に部屋の隅に集まり始めた。
同様に、話し合いをしていた3人の“謎のMii”も、部屋の隅へ走り出す。
「何か起きるの?」
ミセラが聞いた。
「あなた達も一緒に部屋の隅に寄って!」
“ミセラ顔の謎のMii”が言った。
何が起きたのかわからないため、言われた通りにせず、その場に立っていたMiiファイター達だが-----
彼らは直後に派手に転倒するとは思いもよらなかった。
「うわっ!」
「きゃっ!」
「わわっ!」
転倒音と共に、そんな声があがった。
壁の一面が、ゴゴゴゴ・・・と音を立て、スライドし始めた。
そしてそこから入って来たのは、マスターハンドだった。
先程の音は、マスターハンドが入ってくる合図の音だったのだ。
“謎のMii”達が部屋の隅に寄ったのは、マスターハンドが入ってくる場所を開けるためだった。
「ここに部外者侵入と連絡があって見に来たんだが・・・」
マスターハンドはそう言い、部屋を見回した。そしてMiiファイターの3人を見つけると、
「お前たちか!なぜこんな場所に!?」と言った。
部外者といってもMiiファイターもスマブラのファイターだから正確には関係者ではあるが、
この設備は“謎のMii軍団”の待機場という事もあり、Miiファイターも部外者になる。
「わ・・・私達は、“謎のMii軍団”の正体を調べに来たの・・・」
そう言ったのはミセラだ。
彼女がそう言った直後、“ミセラ顔の謎のMii”がこう聞いた。
「あのーマスターハンド・・・。この3人には我々の正体を知らせてないんですか?」
当然の事ながら回答は、「知らせとらんぞ」だった。
「・・・だろうなあ。知らせてたら調べに来る事ないもんなあ・・・」
そう言ったのは“イサム顔の謎のMii”だった。
「まさか探りに来るとは思ってなかったもんでな」
「でも・・・。自分と同じ種族が謎の存在ってのも釈然としないわ・・・」
ミセラがそう言うと、
「・・・だろうな」
と、マスターハンドがうなずいた。