「この3人は二次募集の話は知らないんですか?」

“イサム顔の謎のMii”が聞いた。

「こんな場所に乗り込むぐらいだから知らないと思うぞ。それに選考戦で勝ち残ったから話す必要ないしな」


3人のMiiファイター達は、書類選考を経て選考戦で勝ち残り、

スマブラのファイターとして参戦する権利を得た者なのである。

彼らは選考戦で敗退した者は、すぐに帰国していたものだと思っていた。

「二次募集!?そんなのあったの!?」

ミセラが驚く。

「まさか・・・オレ達が何かの形で失格になった時の予備みたいな!?」

同様にイサムも驚いて言った。


「あー、違う違う。誤解を生む言い方するんじゃない、イサム」

マスターハンドは、ちょっとあわてた様子で“イサム顔の謎のMii”に向かって言った。


「そうか、仮にオレ達が何か不正してファイター資格を剥奪されても、選考戦の決勝戦で負けた人が繰り上がる事はないって話だしな」

あごに手をあて、うなずきながらイサムが言ったが-----


そんなイサムに対してマスターハンドは、「いや違う、向こう側のだ」と、“イサム顔の謎のMii”を指した。

「あ、オレか。二次募集って言い方がまずかったな」

彼はそうつぶやいていたが・・・


「待って。あのMiiもイサムと同名なの?」

彼らの話を見て、コンラッドが“イサム顔の謎のMii”を指して聞いた。

「ああ、オレは本名は別にあるんだ。オレだけじゃなくて、あとの2人も本名は別にあるんだよ」

直後マスターハンドは「同じ顔だから名前を呼び間違えたんだ。すまん」と言ったのだった・・・




「その二次募集・・・のようなもの?って何?」

ミセラが改めて聞いた。

「Miiファイター選考戦で敗退した者に、もう一つの募集が出るんだよ」

と、“コンラッド顔の謎のMii”が答えた。

「その募集ってまさか・・・」

「そそ。“謎のMii軍団”としてスマブラに出場するMiiを募集してたんだよ」




“謎のMii軍団”の正体は、つまり、

Miiファイターの選考戦に敗退したMiiから、ファイターの腕試しとして大勢登場する

“謎のMii軍団”としてのスマブラ出場の募集したもの、という事だったのだが-----


「でも、この場所にいる“謎のMii”は、ざっと見た感じ、せいぜい50人ぐらいのようだけど、

 選考戦敗退したMiiは、この何倍もいたよな・・・」

部屋の中を見回し、コンラッドが言った。

「やっぱりファイターとしてスマブラに出場したかったという人が多かったんだろうな」



「さすがに、再度選考戦を開くわけにもいかないから、希望者を募ってその中から抽選、といった形にしたんだ。

 さらには当選者の中から3人は、Miiファイターと同じ顔をして登場する、というのも前提でな」



「ところで、50人程の人数なのに、百人組み手や情け無用組み手はどうしてるんだろ・・・」

イサムがつぶやいた。

「最初に吹っ飛ばされたりしてステージアウトした者が戻ってきて51番目として待機して、

 その次にステージアウトした者が戻ってきて52番目に待機して、といった感じで順番に回っていくのよ」

“ミセラ顔の謎のMii”が言った。

「意外と単純な仕組みなんだな・・・」



「そういえば、我々と同じ顔の“謎のMii”は、もともとは違う顔なんだよね・・・?」

ミセラが言った。

「もちろん、この3人は、もともとは違う顔だけど、スマブラバトルイベント期間中は、Miiファイターと同じ顔にしてもらっている」

そのマスターハンドの言葉に、反射的に「元の顔見せて!」とMiiファイターの3人は声をあげた。

やはり3人とも考えてる事は同じなんだろう。


3人と同じ顔の“謎のMii”は、一瞬戸惑うものの、身分証明書を取り出した。

身分証明書は、スマブラバトルイベントの関係者である事を証明するものであるが、

彼らが見せた身分証明書には顔写真が2つ貼られている。

2つの顔写真のうち1つは、今の顔つまりMiiファイターと同じ顔の写真、

そしてもう1つは、今とは違う顔が貼られている。

「この顔が、普段の顔なの・・・?」

ミセラが言った。

「そうだよ。普段の顔は、これなんだ」

今の顔と違う顔写真を指して、“コンラッド顔の謎のMii”が言った。

「へえ・・・」

身分証明書に写真が2つ貼られているのは、顔を変える事が出来るMii特有の事だろう。


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