ある日の事。

場所はスマブラ選手寮の1階の廊下。

そこで壁や床を、調べるような動きをしている者がいた。


「何か探し物なの?」

その者にミセラが声をかけた。

「うわっ!?」

声をかけられた側が驚いて声をあげた。

そして、ものすごい勢いをつけて飛びのいてしまう。

驚いた声には電子音が混じっていた。


調べるような動きをしていたのは、Mr.ゲーム&ウォッチだった。

(以下、Mr.は省略します)

「あー・・・びっくりしたな・・・。ミセラだったのか」

まさかそんなに驚くとは思っていなかったミセラの方も驚いていた。

「いや・・・何か探し物してるような様子だったからね」


「ああ。いや実は探し物じゃないんだよ」

「どうしたの?」

「ちょっと・・・見てたんだよ」


「・・・えっ・・・?」


「・・・見られちゃったし、隠しても仕方ないよな」

ゲーム&ウォッチは、話し始めた。



「ファイターの腕試しのステージで、現在は“謎のMii軍団”という

 黒い服のMiiがたくさん出てくるけど、

 昔-----まだMiiファイターがいなかった頃は、“謎のザコ敵軍団”という、

 外見がCG風の敵が出てきていたのは知っているよね」

「ええ。知ってるわ」

「そのCG風の“謎のザコ敵軍団”の正体はロボットで、

 秘密の工場で生産とメンテナンスが行われていたのは・・・知ってるかな」

「・・・そこまで知らないわ」

「その工場は、当時の選手寮の地下にあったんだよ」

「選手寮の・・・地下!?」

「そうだよ」

「当時って事は、今は無いのね」


「その当時は、出場選手が25人で現在よりは規模が小さいという事もあって、

 バトル会場に選手寮が隣接している形だったんだ。

 だからその工場は選手寮の地下にあったって事だけど・・・」

話をしているゲーム&ウォッチだったが、ミセラは突然話を遮った。

「待って。秘密の工場でしょ、それ。そんなに詳しく話しちゃってもいいの?」と。


「昔の事だし、第一現在は無いからね」

「その工場があったのって、いつなの?」

「オイラが初登場の時だよ。ずいぶん前だ」

「ゲーム&ウォッチが初登場の時って・・・いつ?」

ミセラは首をかしげた。ずいぶん昔の話なので想像つかないのだ。

「今のSwitchの世界の、前の前の前の世界だよ」

「・・・待って。想像がつかないわ」

「今のSwitchの前は3DSとWiiUの世界で、その前がWiiの世界で、その前がゲームキューブの世界なんだけど・・・」

「・・・ごめんなさい想像がつかないわ」


ミセラが想像つかないのも無理はなかった。

そもそもMii種族自体が誕生したのがWiiの世界の時だからだ。

なので、その前のゲームキューブの世界の話をされても、わからないのだ。

もちろん話を聞いた事は、あるのだが・・・


「・・・で、当時の秘密の工場は、この寮だと、この下の辺りだなあと思って見てたんだよ」

当時の事を、ゲーム&ウォッチは思い出して、この辺りを見ていたのだった。


「えっ、待って」

ミセラが言った。

「ん?何だい?」

「秘密の工場なのに、なんで場所知ってたの?」

ミセラの問いに、ゲーム&ウォッチの回答は、一瞬間が開いたものの、すぐにこう答えたのだった。

「あ、ああ。正確にはそこは秘密の工場だと知らずに迷い込んだんだよ。後で話を聞いて知ったんだ」


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