ステージの下方は、かなり深く、初めて落下した時は奈落の底にでも落ちてるような感覚にもなる。
しかしミセラもコンラッドもイサムも既に何度も落下した事があり、
今回も何事もなかったかのごとく落下していった。
底は、落下したファイターがケガをしないように特殊加工になっている。
落下で底に落ちた瞬間は、ふわっとした感じになるが、それ以外は普通の床のような硬い形状になるのだ。
しかし落ちた瞬間がふわっとなるとはいえ、やはり落下の衝撃により、多少の痛みはある。
ミセラ、コンラッド、イサムの3人は、無事にステージの下方に着地した。
今は普段の大乱闘などで落下した時とは違うため、
同じ場所にいながらも、まるで違う場所に来たような感覚であった。
そしてやはり、周辺がわからないように暗くなっている。
しかしここに来た者は歩いたりして移動するため、本格的に真っ暗ではなかった。
暗いこの場所の中で、所々に、ぼんやりではあるが白い線状の光があった。
その光は停滞しておらず、どこかへ動いている感じだ。
「あれは何かしら・・・?」
バトルステージの方では、今もリンクの百人組み手が続いているようで、
3人がいる場所の上方から、次々と“謎のMii”が落下してきた。
あちこちでドサッ!ドサッ!と音がする。
「やばい・・・。これ、端にでも移動しておかないと、落下してきた奴の下敷きになるぞ!」
コンラッドの声と共に、移動し始める3人だが-----
直後、ドンッ!という音と共に、転倒し始めた。
「痛ーい・・・」
「こっちの方向は壁だったんだな」
鼻や顔面を手で押さえつつ、立ち上がるミセラとイサムだったが、
「いや、こっちが壁だとわかったから、この場所にいれば、
落下してきた“謎のMii”の下敷きになる可能性も低いから、
ここで様子を見てみよう」
と、冷静にコンラッドが言ったのだった。
次の行動に移る前に、一旦様子を見る3人だったが、
「あの白い光は何だ?」
暗い空間の中、ぼんやりとした白い線状の光を指し、イサムが言った。
その光の数は、ほんの数か所ではなく、あちこちに発生していて、特定方向へ動いているようなのだが-----
「あれ・・・。まさかあれって・・・」
「たぶんそうだよな・・・」
「もしかしたら・・・」
その、ぼんやりした白い線状の光とは、“謎のMii軍団”が着ている黒いスーツに入っている白い線模様であった。
「あの白い線状の光を追っていれば、“謎のMii軍団”が行く場所がわかるはずだな。行こうぜ!」
そう言って行こうとしたイサムだったが、コンラッドが彼の肩を鷲掴みにして引き留めた。
「まだリンクの百人組み手は終わってないようだぞ。今行ったら落下してきた奴の下敷きになるぞ・・・」