バトルステージから、うわああああ!と声がした。

リンクがやられたようだ。

それと共に、リンクがバトルステージから落下してきた。


リンクはステージの下方の底に落ちる前の瞬間に、受け身を取っていた。

クルッと軽く回転しながら着地する。

そして、ステージ係員の誘導と共に、専用の出口へ走って行った。


リンクが去って行ったのを確認すると、ミセラ、コンラッド、イサムの3人は、

ぼんやりと浮かぶ白い線、つまり“謎のMii軍団”の黒スーツの白線の光が動いていく方向へと走って行った。


やがてその白線の光は、特定のドアに次々と入っていった。

但し、そのまま入るのではなく、入る際に、ドア横に手をかざしていた。

よく見るとドア横に小さな箱状の機械がある。

どうやら出入りする時に関係者の証明書替わりに、ドア横に手をかざす必要があるようだ。


「手をかざして関係者かどうかの確認をする仕組みのようね・・・」

「静脈認証か」

「意外と指紋認証かもな」

そんな話をしていた3人だったが、やがてイサムがこう言った。

「おい待て。“謎のMii軍団”はグローブしてたよな。静脈や指紋を使った認証ってグローブ着けても読み取るのか?」

(※グローブや手袋などを付けてたら読み取れません)


「まあ話していても仕方ない。俺達も同じように手をかざしてみようぜ」

「そうだな」

と、先程の“謎のMii”と同様に、ドア横の箱状の機械に手をかざしてみたが-----

機械は反応どころか、読み取り自体しなかった。

もちろん素手ではなく彼らもグローブを着けた状態である。


「ここで足止め喰らうのか・・・」

イサムがため息をついた。

「オレ達はファイターだから関係者なのにな」

意外な足止めに、コンラッドは驚いて言った。

「逆にファイターだから入れないんじゃない?」

そもそもこのドアの先は、ファイターが入る前提にはなってないので足止めを喰らって当たり前でもあるのだが。


3人の頭上から機械音がした。

先程のリンクの百人組み手の次のバトルの準備で、機械音はステージの入れ替えの音だった。

「次のバトルは誰と誰の組み合わせだっけ」

「アイスクライマーとリュウで、ステージはオネットよ」

「なんか奇妙な組み合わせだな」




「・・・・・・。」

ミセラの様子がおかしい。顔色が悪く、表情も、こわばってる。

「どうした?」と、コンラッドが聞いた。

「確かに“謎のMii軍団”の正体は知りたいけど・・・」

ぼそぼそとミセラが話始める。

「オレも知りたい。だからこうやってバトルステージ下方に侵入したんだろ」


「!」

この件の発端になったのは、Mr.ゲーム&ウォッチから、

現在の“謎のMii軍団”の前身の“謎のザコ敵軍団”が、

当時の選手寮の地下にある秘密工場で製造やメンテナンスされていた、という話を聞いた事による物なのである。


実はミセラは昨夜こんな夢を見ていた。

ステージ下方で、ミセラ、コンラッド、イサムの3人は、

“謎のMii軍団”を追いかけて行き、たどり着いた場所が工場だった。

“謎のMii”の正体が、かつての“謎のザコ敵”と同様にロボットで、

バトルから戻って来た“謎のMii”が機械の中に入って行く。

そして機械の中を、頭部・胴体・脚・足と、分けられた身体のパーツが流れていく。

そこの工場の作業員に3人が捕まり、機械に放り込まれそうになる。

「やめて私は生身のMiiよ!」

ミセラが抵抗するも、

「見られた以上は材料になってもらう」

と、そのまま機械に入れられる寸前で--------

-----そこで目が覚めた。


「落ち着けミセラ。第一本当にロボットだったとしても、なぜ外見をMiiにする必要がある?」

コンラッドはそう言って、ミセラをなだめた。


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