狭い部屋で、激しいロックの音楽をかけながら、筋トレをしている男性Miiがいた。
もちろんこの部屋は防音がしっかりしており、激しい音楽をかけても近所迷惑になる事はない。
大量の汗をかきながら、彼は黙々とトレーニングをしていた。
突然音楽が止まり、部屋は静かになった。
「ん?誰だよ音止めたの」
トレーニング中の男性Miiは、CDラジカセの方を向いた。
「さっきからタツヤって呼んでるのに気づかないんだもん」
「・・・そうだったのか、すまん」
このトレーニング中の男性Miiの名前はタツヤ。
3DS/WiiUのスマブラで、Miiファイター格闘として出場していた者だ。
「タツヤ、これ見て!」
部屋に入って来た者は、紙をタツヤに手渡した。
「何だよ?」
紙を受け取り、タツヤは読み始めた。
『SwitchのスマブラのMiiファイター募集。出場希望のMiiはスマブラバトルイベント運営事務所までご連絡ください。
折り返し書類を送ります』
という見出し文をはじめ、書いてある文章や規定文を一通り見ると、
「ありがとう。じゃオレ、トレーニングに戻るから」
と、紙を返そうとした。
「おい待てよタツヤ!またスマブラに出られるんじゃないか?」
「いや、俺はもう出られないんだよ」
「出場は1回だけという決まりでもあるのか?」
「あるよ。あくまでMiiファイターは一般参加枠だから、毎回同じ者が出ない事になってるんだ」
「いや・・・。Miiは顔と体形と性別まで変えられるから、別人に成りすましてまた出たら・・・」
「もちろん対策は取られてるよ。だから仮に別人に成り済まして参加しようとしても、すぐにばれるからな」