場所は再びデレックの場所。
「対策って、どんなのだよ。成り済ましが ばれる程の対策ってさ・・・」
なおも食い下がって聞いてきたので、デレックは低い声で「・・・聞きたい?」と言った。
「な・・・なんだよ。そりゃ聞きたいよ。知らないからな」
「不定期的に、体液や体毛や爪など、身体の一部を採取して、本人かどうかの確認検査をするんだ。
もちろん別人による成り済ましや、すり替わりを防止するのが目的なんだけどな」
「ずいぶんと厳密なんだな」
「顔も体形も性別も変えられる種族だからな。そこまでする必要があるんだ」
そこでデレックは思った。
「もしかしたらシュリもタツヤも、同じ事言われてるのかもしれないな・・・」
そして、その通りであった。
シュリも同様であった。
「身体の一部を採取して検査!?そりゃまた厳密だな!」
驚く店長に対し、シュリは冷静に説明をした。
「はい。だから仮に顔と体形と性別を変えてもすぐにわかるんで、再参加は不可能なんです」
「へえ・・・」
「再参戦は不可能というよりも・・・それ以前に書類選考に通って選考戦で優勝しないと、参戦は出来ないんですけどね」
タツヤも同じだったが・・・
「体毛や体液などを採取して検査か!それだとさすがに、顔と体形と性別変えても、すぐにわかるよなあ!」
「だから、仮に書類選考と選考戦に通っても、それでばれちゃうんだよ。ほら、ここに書いてるだろ」
タツヤはそう言って、Miiファイター募集の紙に書かれている規定文章の一部を指さした。
『過去のスマブラに出場したMiiの再参戦は不可。
今回の書類選考と選考戦で優勝した者が、前回参戦したMiiと同一人物だと発覚した場合、再度選考戦を行います。
なお、別人かの確認は、髪の毛や体液採取による検査で行います』
「バトルイベント期間中は、別人のなりすましや、すり替わりを防止するために、
Miiファイターは3人とも不定期的に本人確認の検査をする、というのを予め同意しておく必要があるんだ。
これは送られてくる書類に書いてあるけどな。」
「へえ・・・かなり厳密なんだな・・・」
「オレも期間中、何回検査受けたっけなあ・・・」
少しタツヤは遠い目をした。